荒川区伝統工芸技術保存会

荒川区伝統工芸技術保存会

あらかわの職人
荒川区伝統工芸技術保存会
荒川で現在も受け継ぐ職人の技

木版画


木版画(もくはんが)は、木の板を彫刻刀で彫り、凸部分にインクや絵具をのせて紙に刷る「凸版技法」を用いた絵画・印刷技術です。最も歴史の古い版画形式の一つで、日本では江戸時代の浮世絵が代表的です。
歌麿の美人画や写楽の役者絵は、ブロマイドやカレンダーとして、北斎の富嶽や広重の風景画は、絵はがきや、当時庶民に人気だった旅へと誘う写真集として売られていた。

版元(出版社)は庶民が何を求めているか、喜ばれるか常に考えていた。木版画を出版するには、

  1. 版元(資本、企画、製作販売)
  2. 絵師(版下と言い、色のついていない下絵を描く)
  3. 彫師(版下を版木に貼り、墨板と色板を彫る)
  4. 摺師(彫師の彫った版木に色をつけ、和紙にばれんで摺る)

の4者が必要である。

彫師の仕事

  1. 絵師から版元の了解を得た版下を、山桜版木(堅くて摩耗しにくく、版画には一番向いている)に裏返しにのりで貼り、乾いたら小刀で墨線を筋彫りする。版下はラフに描いてあるので、筆の勢い・タッチなどを殺さずきれいな線に彫り上げる。周りの余分な部分をのみで削り、小刀で彫った線を凸版状にする(墨板完成)。
  2. 墨板を色の数だけ和紙に摺る(校合摺と言い、浮世絵なら10から13枚)。
  3. 同じ色ごとに色分けを朱墨でする
  4. 色分けした校合摺を新しい板に貼り、彫る(墨板以外は表裏に貼り、使用する)。
  5. 朱色で塗られた所を残る様に彫る(色板完成)。
  6. 摺師に渡し、校正摺りをする(以後は摺師の仕事)。

あらかわの職人

関岡祐介

木版画彫

阿部紗弓

木版画彫