荒川区伝統工芸技術保存会

荒川区伝統工芸技術保存会

鋳金

あらかわの職人
荒川区伝統工芸技術保存会
荒川で現在も受け継ぐ職人の技
原型と鋳金
型込め
鋳込み

鋳金


鋳型を作り、高温で溶かした金属を流し込んで目的の形に固める技術。鋳金とは、こうした鋳造によって金属製品を作る金属工芸の一分野で、主に「砂型」と呼ばれる鋳型を用いて製造する。

弥生時代には、朝鮮半島から石型を用いた青銅器の鋳造技術が伝わり、銅鐸や銅剣などの武具が作られるようになった。さらに飛鳥時代、仏教の伝来とともに、真土(まね)と呼ばれる粘土製の型を用いる新しい鋳造技術が伝わり、これにより世界最大級の鋳造品である東大寺の大仏の制作が可能となった。

中世以降、この技術は鋳物師(いもじ)によって各地に広まり受け継がれてきた。近世の江戸城下では、椎名伊予守や西村和泉守などの鋳物師が活躍した。

職人の仕事

鋳金の工芸品の作り方(生型製法)
  1. 【鋳型を作る】湿り気のある鋳物砂を型枠に入れ、原型の周りに細かい砂をふるいながら押し固めて「生型(なまがた)」という鋳型を作る。繊細な形を出すため、原型に触れる砂は特に細かくする。
  2. 【上下の型を合わせる】砂を固めて作った上下二つの型を合わせ、金属を流し込む空間を作って鋳型を完成させる。
  3. 【金属を溶かす】純錫などの金属をバーナーで加熱し、液体状になるまで溶かす。錫は約200℃程度で溶けるため比較的低温で鋳造できる。
  4. 【鋳込み】溶けた金属を鋳型の注ぎ口から流し込み、砂の中で冷やして固める。
  5. 【型を崩して取り出す】金属が固まったら砂型を崩し、鋳造された品物を取り出す。
  6. 【仕上げ】余分な部分を切り落とし、ヤスリで形や口当たりを整えて完成させる。

あらかわの職人