荒川区伝統工芸技術保存会

荒川区伝統工芸技術保存会

衣裳着人形

あらかわの職人
荒川区伝統工芸技術保存会
荒川で現在も受け継ぐ職人の技

衣裳着人形


衣裳着人形とは、人形の意匠を考案し、人形頭師に桐塑(とうそ)製の頭の制作を依頼したうえで、それに合った生地を選び、裁断・縫製した衣裳を着せ付け、手足の姿勢を整えて仕上げる人形制作の技術である。制作には100を超える工程があり、それぞれの作業を丁寧に重ねながら、雛人形や五月人形などが作られる。

その制作は、生地師、頭師、結髪師、人形師などの職人による分業によって行われ、こうした体制は江戸時代にはすでに確立していたと考えられている。

職人の仕事

作業工程
  1. 【構想・原型作り】人形全体の意匠を考え、大彩生地師が頭の生地を福で作り、人形頭師が頭を仕上げる。
  2. 【胴組】開は薬を一定の太さに束ねたものを切断して作る(「薬」)。腕は、針金・木毛・和紙で「腕巻」を作る。胴の腕が通る部分に針金を通し、腕巻を取り付ける。
  3. 【手足作り】手足作り
  4. 【衣裳作り】布地の色、柄の組み合わせを決める。型紙に合わせて、表地、裏地、重ねに使う布地を裁断する。表地に和紙を袋貼りする。袖口の重ねは縫ってから、1枚1枚ずらして作る。
  5. 【着せ付け】胴組したものに縫った衣裳を着せる。袖や肩に綿を入れてふくらみを出し、全体の着こなしを整える。
  6. 【振り付け】人形全体のバランスを考えながら、肩や肘の部分に目打ちをあて、折り曲げる。腕や袖の長さを調整し手をつける。
  7. 【頭付】人形生地師、人形頭師、人形結髪師によってできあがった頭を人形の胴体につける。

あらかわの職人

竹中 重男

衣裳着人形

竹中 温恵

衣裳着人形